Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi では大坪奈古の個展を開催します。
1996年頃より絵本制作を始めた大坪は、2003年に絵本作家 森洋子氏と共に立体作品「亀の甲山の満月村」を発表します。その第2弾として2007年「満月村」を発表、絵本として出版されました。以降も数々の立体作品を制作・発表しています。
大坪の作品は、安価に入手できる素材で制作されています。不要となった段ボール、文房具店で購入した紙と透明粘土で形を作り、水彩絵具で彩色します。身近な材料が手を加えるごとに自分の思う形になることが作る醍醐味だと言います。
そして、大坪の作品は細部に至る徹底した作り込みが特徴です。大坪が作るのは様々な動物たちが生活を営む架空の建物です。動物をはじめ建物に配される家財道具・装飾品を細部まで丹念に作っていきます。個々のモチーフには大坪の構想した物語があり、それらが集まってさらに大きな物語を構成します。その作品世界はどの位置から見ても尽きることがありません。
本展では観る人を引き込む立体作品のほか、ペン画の紹介を予定しています。
■大坪奈古 Nako Otsubo
東京藝術大学日本画専攻卒業 同大学院修了
2023 グループ展(柴田悦子画廊、FEI ART MUSEUM YOKOHAMA)
2024 個展・グループ展(柴田悦子画廊)、絵本展(FEI ART MUSEUM YOKOHAMA)
ほか個展・グループ展多数