Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi では、7月4日(金)より浅葉雅子の個展を開催します。
浅葉は女子美術大学日本画専攻卒業、その後スウェーデンのKONSTFACK (スウェーデン国立デザイン工芸芸術大学)に留学、大学図書館にあった春画の本と出会います。
性風俗を表現した春画は日本の近代化とともにエロティックで恥ずかしいものとみなされ、人々から遠ざけられました。浅葉は調べる過程で、春画は官能的場面ではあるが双方の合意に基づく性交であり、温かく時に笑いを誘い、そして機知に富む絵画であることを知り、それらの要素を自身の作品に取り入れていきます。
浅葉は春画に描かれた女性たちを、近代以降に規範とされてきた「女らしさ」の外にある存在と捉えます。同時に、春画を恥ずかしいものとして隠したイデオロギーと社会構造、そしてそれらが現在とどのように繋がっているのかを考えています。本展では春画をサンプリング(引用)・構成した作品31点を紹介します。
■浅葉雅子 Masako Asaba
1982 女子美術大学日本画専攻 卒業
2003 KONSTFACK (スウェーデン国立デザイン工芸芸術大学 芸術専攻)留学,ストックホルム
2024 個展(企画・すみれ画廊 / 会場・月光荘画廊)、グループ展「疾走する女たち」(銀座コバヤシ画廊・2025年)ほか個展・グループ展多数
パブリックコレクション:豊橋市美術博物館 、栃木県立美術館、雲間美術館