このたびHideharu Fukasaku Gallery & Museumでは「深作秀春 展 -内なる光景-」を開催いたします。
眼科医であり美術家として多面的に活動する深作秀春。現実を写し取りながらも、そこに映るのは作家の“内なる光景”です。
本展は、これまでの歩みをたどる回顧展として、人物・静物・幻想的な場面など、多様な主題を通じて人間の内面と外界の境界を描き出す近年作を中心に構成します。
肉体を描きながら心象を浮かび上がらせる人物画、沈黙の気配を湛える室内風景、淡い筆致による版画作品に加え、眼科医としての知覚を生かした「手術の光景」をテーマとする絵画も展示。
精密な観察と感情の交錯が生み出すそれらの作品は、視覚を超えた“見るという行為”そのものを問うものです。
医師としての視点と画家としての感性―その狭間に生まれる静謐な光を、ぜひ会場でご覧ください。