Hideharu Fukasaku Gallery Roppongiでは、11月20日(木)より馬場敬一の個展を開催します。
傷や痛みをテーマに、民族的または性的に虐げられる人々が抱える苦しみや悲しみを表現してきた馬場。馬場は母親の死をきっかけに鬱を発症しますが、作品の力で根治を試みます。試行錯誤の末、2022年より連作「RESIN:死と再生」に着手します。段ボールに描いた絵をナイフや金槌で破壊、切り刻んだ絵を半立体として再構成、最後に樹脂で固める制作工程は、「誕生」と「死」、「再生」から「永遠」への段階と重なると共に、鬱の発症から復活に至る疑似体験となり、制作開始から約1年で鬱を克服します。
本展では「RESIN:死と再生」シリーズを展開させた最新作を発表予定です。物語の断片を切り取った連作「エレメンツ」、拘束と庇護という対極的な呪縛を描く「蓄積する涙」など、小品を中心にご覧いただきます。
■馬場敬一 Keiichi BABA
東京生まれ
展示
2025 「死と再生のイニシエーション福岡巡回展」 YUGEN Gallery・福岡
2024 「死と再生のイニシエーション」 YUGEN Gallery・東京
2024 「『人間発掘』とそれにまつわる手記」 gallery shell 102・東京
2023 「GOLDEN DAYS」 gallery Q・東京
ほか、個展・グループ展多数
パブリックコレクション
NEKA ART MUSEUM(ネカ美術館)バリ・インドネシア