このたびHideharu Fukasaku Gallery Roppongi では、2026年2月7日(土)よりイギリス在住のアーティスト、パトリック・ボイド(Patrick Boyd)の作品展「Into the Void(虚無へ)」を開催します。
イギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アートにて写真とホログラフィの修士号を取得したボイド。ホログラムとレンチキュラーの技術を利用した写真作品を世界各地で発表しています。日本との関わりも深く、筑波大学大学院への留学のほか2024年にはアートで核兵器廃絶を訴えるイギリスの団体「8万人の声」と共に「被爆者の肖像―80年の記憶」展を開催、撮影した広島・長崎の被爆者の肖像をレンチキュラーで表現した作品を制作しました。
ボイドの作品は好奇心・遊び心・物語性に溢れています。緻密に構築されたミニチュアを撮影後、ホログラムとレンチキュラー技術で加工した作品は、見る角度によってモチーフの見え方が変わる、あるいは立体的に見えるなど様々な発見・喜びを私たちに与えます。それは私たちに物事をゆっくりと時間をかけて見つめ直し、違った視点で捉える必要性を示しています。そして、これら技術への取り組みは、写真の持つ平面性に対するボイドの挑戦とも言えるでしょう。
鑑賞を作品と共に歩む動的な体験として感じてほしいと言うボイド。視覚だけでなく身体のすべて巻き込みながら、光や奥行き、そしてイメージそのものの物質的現実との関わり方を考える展覧会です。