このたびHideharu Fukasaku Gallery Roppongi では「安原成美 個展」を開催致します。
安原成美は東京藝術大学大学院保存修復日本画研究領域の出身、日本画の知識に裏打ちされた技術により描かれた作品は、静かで柔らかな空気を感じさせます。近年は山種美術館開催の公募展「日本画アワード2019」大賞受賞、東京藝術大学「ADワークスグループ『日本画』賞」大賞受賞(2023)のほか、作品集刊行や大河ドラマ「どうする家康」小説版の挿図担当(ともに2022)など、今後の活躍がますます期待されています。
本展では30号から100号までの大作を中心に展示を予定しています。日本画制作において、素材を大切にしていると語る安原。ラピスラズリや緑青、金等、1000年以上昔から絵画に使用されていた天然顔料を使用し、素材の美しさを活かすために、あえてシンプルな技法で描いているという作品は静けさの中の森、植物のしっとりとした美しい空気感が見事に表現されています。是非、多くの方にご高覧頂ければ幸いです。
■安原成美 Shigemi Yasuhara 平成22年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻 卒業 平成24年 東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復日本画研究領域修了 平成28年 東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復日本画研究領域博士後期課程修了 博士号取得 日本美術院 院友