深作秀春 眼脳芸術論展 ~眼科学と脳科学から解き明かす絵画の世界~ ムンク編
このたびHideharu Fukasaku Gallery Yokohamaでは、年頭にふさわしくギャラリー、病院、レストラン、眼鏡店などを総括する深作秀春氏の展覧会を開催いたします。
深作氏は、眼科外科医として世界の第一線で活躍しながら、芸術家としても創作活動を展開し、多種多様な表現で独自の世界を描いています。
2024年も2023年に続き、深作氏の著書「眼脳芸術論」に注目していこうと思います。
この眼脳芸術論は2012年〜2014年美術雑誌「美術の窓」に連載した「眼と脳がアートを創造流」を加筆修正した本です。
人は差別なく、歳を追うごとに視力が衰えます。芸術家も同様に様々な眼病に悩まされています。深作氏は自ら現地を訪れ、作家の処方箋資料に目を通して、制作年代のわかる作品の眼病前後の違いや変化を解説しています。
通常の美術評論とは異なり、現役の世界的眼科外科医深作氏が医学的な見地に立って、芸術論をまとめた非常に興味深い書籍です。
今回は、「叫び」でよく知られるムンクについて解説したいと思います。
家族の死、精神障害、女性問題、眼疾での視力障害…作品に現れたムンクの変遷を読み解きます。
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