Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi では、2024年に系列画廊Hideharu Fukasaku Gallery & Museum(旧FEI ART MUSEUM YOKOHAMA) にて開催された平面作品公募展「第3 回 FEI PURO ART AWARD(フェイ ピューロ アートアワード)」にて準大賞(スタンダード部門)を受賞した西本夏子の個展を開催します。
西本は高校卒業後、単身ベトナムに渡り漆画を学び、帰国後は仕事や育児をしながら作品を発表するとともに、日本・ベトナム間の交流を積極的に行っています。ベトナムは漆の産地としても知られ、漆芸は約2500年にわたり伝統工芸として継承されてきました。
ベトナム漆画は、漆に顔料を混ぜて生まれる鮮やかな発色・卵の殻や銀箔などの使用が特徴です。漆を何層にも塗り重ね、乾燥と研磨を繰り返して独特のツヤと質感が生まれます。
漆画の特徴を活かした西本の作品は重厚さと奥行があり、モチーフとなる日常の風景・人物からは幻想的な雰囲気が漂います。絵具とは異なる質感が生み出す絵画空間をお楽しみいただける展示です。
■西本夏子 Natsuko Nishimoto
京都市生まれ
京都市立銅駝美術工芸高校(現美術工芸高校) 美術工芸科 漆芸コース卒
卒業後単身ベトナムへ渡り漆画を学ぶ
■主な受賞歴
第56回神奈川県美術展 工芸部門 かながわ賞
第60回、61回、62回現代工芸美術展 入選
第3回FEI PURO ART AWARD スタンダード部門 準大賞