このたびHideharu Fukasaku Gallery Roppongi では12月2日(土)より黒岩知里の個展「flower:黒とカラー(Calla lily)」を開催致します。
黒岩知里は京都教育大学で日本画を専攻後、日展や個展を中心に国内外で活動を続ける作家です。
制作の素材は主に日本画の画材として用いられる岩絵具ですが、雑誌や新聞紙・金属などを画面に貼り付ける・墨を飛ばすことでできた形象を画面に取り込むなど、黒岩の作品は日本画の伝統にとらわれない画風が特徴です。
近年は「相反するモノの共存」「両性具有」をテーマとした作品を発表する黒岩。本展では黒岩が手がけるシリーズの一つ「flower」を取り上げます。
花の中には雄しべ・雌しべ両方の個体をもつ雌雄同体植物が存在しています。両性具有・表裏一体の存在は、黒岩が追い続けるテーマの象徴といえます。
本展では花の中でも「カラーリリー」をモチーフにした作品を中心に発表を予定。シンプルにそぎ落とされた姿に究極の美を感じるという黒岩。対となる存在の共存と美しさ、そして新たな平面表現の可能性をご覧いただけます。